新会社『Wara Safety』設立のご報告

2019年1月31日 at 5:18 PM

<2019年1月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

2018年11月20日付で、バンコクに新会社『Wara Safety(ワラセーフティ)』を設立した。創業5年が経過したアステックペイントタイランドに続き、バンコクでは2 社目の会社となる。ワラセーフティでは、本年度より仮設足場の事業をスタートさせる。

新会社設立の第一目的は、今まで請負契約で働いていた職人を社員として採用し、工事品質の向上を実現することである。
そこで、早々に職人を社員として採用し、塗装、防水、仮設足場、板金などの多能工職人に育成するための準備期間も含めて、昨年末に新会社設立に踏み切った。

現在、アステックペイントタイランドは、総務、営業、現場管理などの社員30名と、請負契約の職人80名の体制で事業を行なっている。昨年から今年にかけて工事が激増し、多数のクレームを抱えていたが、お客様に何度も怒られながらも何とか乗り越えてきた。ここで一気に工事品質を上げるために、2019年はワラセーフティにて職人を20~30名ほど社員として採用し、朝礼、終礼、会議、ノウハウをしっかり構築しながら、多能工職人を短期で育成していきたいと考えている。

海外で会社を立ち上げ、何度も苦境を乗り越えながら今に至る過程において、意識してきたことがある。

まず、リスクを負ってでも、社員を増やすことを意識して行なってきた。
私が常時バンコクにいないこともあり、早期の売上規模の拡大によってクレームが多数出る可能性のあることは承知の上で、余剰と思える程に社員を増やしてきた。その結果、会社は一部の社員が辞めても可動できる組織であり続けることができ、また多くの社員の中からマネージャーになり得る人材を高確率で見つけ出すことができた。そして、マネージャーを教育し、実際に育ってきたことで組織は劇的に安定化してきたと感じている。

営業上では、エリアを限定し、隙間の(ニッチな)市場を見つけて入り込み、高粗利の元請けの仕事だけに意識してこだわってきた。
エリアを限定することで、小さな工事も躊躇なく獲得でき、その結果、隙間の(ニッチな)市場に入り込むことができるようになった。また、高い粗利を確保するという方針が明確にあることで、全社員が努力をして受注できるようになってきた。そして、この高粗利が次の事業展開の原資となるはずだ。

さらに、工事関連事業では3つの事業の柱を作りたいと意識してきた。
そして今回、塗装や防水などの工場メンテナンスの柱が構築できつつある中で、2つ目の柱として仮設足場に狙いを定めた。タイの建設市場では安全対策への意識が急激に高まってきており、競合相手が少ない今がチャンスだと判断した。
今後2020年には、3本目の柱となる事業展開に着手していきたいと思っている。

3事業の柱の構築が見えてきた中、当初の目的である「アステックペイントの工場をバンコク近郊で立ち上げ、アステックペイントの塗料をタイ全体に広げる」という目標も、着実に実現していきたいと考えている。