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創業20年を迎えるにあたり、考える未来

2019年11月29日 at 3:08 PM

<2019年11月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

最近読んだ本で、面白い内容を見つけた。
本の序説の中に、「法人は何歳で成人になる?」という問いに対して「人間の成人と同じ20歳」という答えの記載があったのだ。ベンチャー企業の10年間の生存率が6.3%、20年間の生存率が0.3%である中、創業してようやく20年で成人になれる、とはとても興味深いと思いながら読んでいた。

理由としては、創業後20年が経ってから本格的に成長する会社が多いからとのこと。
例えば、100円ショップのダイソーがチェーン展開を本格化したのは創業20年目で、今や全世界に約5000店舗、売上は約4,500億円である。ソフトバンクも赤字経営ではあったが、創業20年でビジネスモデルを大きく展開しており、今や売上が約4兆円、2018年の利益は1 兆円以上となっている。さらに、Apple やスターバックスも創業20年を経て本格的成長を果たしており、中小企業でも同じような事例は多いそうだ。
中小企業白書には、創業20年以降の企業は高い利益を安定的に出し、稼げる企業に転換している統計データが明記されている。その理由は単純で、20年間生き残ってこれた会社は、顧客や取引先からの評価が定まっており、業務に慣れた中核社員も多く、その結果として計画的に経営を行ない財務も健全化していることが多い。よって、会社は20年を経てようやく経営基盤が整い、新たに力強い成長路線を描くことができるからというものだった。

読みながら、この内容にとても納得し、また非常に嬉しく思った。
当社も、来年2020年に創業20年を迎える。本当に苦労と失敗続きの20年であったと実感する。しかし、多くの失敗のおかげで、我々の会社は強くなり、未来に向けて成長するためのヒントをたくさん蓄積することができた。業界と市場をある程度は理解できるようになり、業界で信頼される商品やサービスを生み出し、業界でしっかり戦える商品を数多くラインナップできるようになってきている。まだまだではあるが、ある一定の知名度と信頼も獲得できているのではないだろうか。多くの取引先にも恵まれ、10年以上の取引がある加盟店様も多く、共に汗も涙も流しながら、お互いの歴史を共有して今に至っている。
組織としては、勤続10年以上の社員が増えてきている。初期の新卒入社の社員も10年目となり、多くの部署で新卒入社組が中堅のポジションを担うようになってきた。

我々アステックペイントは、来年ようやく社会で成人になることができる。本当にワクワクするような気持ちでいっぱいである。
過去20年間蓄積してきた、決算書には表れない、目にも見えない多くの優良資産も生かし、さらなるチャレンジをし続ける企業であり続けたい。