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2017年度アステックペイント全国加盟店会議を終えて

2017年2月22日 at 4:38 PM

<2017年2月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

2月14日、大阪にて開催したアステックペイント全国加盟店会議。280名の皆様にお申し込みいただき、大阪市内でも最大級の会場を押さえ、何とか当日を迎えることができた。ご参加いただいた皆様には、感謝の言葉が見つからないほど、心より感謝させていただいた日であった。

今年一年の方向性を決める大切な会議を開催するにあたり、事前にいくつかの目標設定を行なっていた。会議を通して「我々アステックペイントが実現したいと考えていること」「ご参加いただく加盟店様が実現したいと考えていること」を予め目標として明文化しておくことによって、会議終了後に成功だったのか、課題があったのか明確にわかるようになる。

 

我々アステックペイントが実現したいと考えていること

  • アステックペイントの今年度の方針や案内をお伝えしたい
  • 新商品をご理解いただき、加盟店様に「導入したい」という気持ちになっていただきたい
  • 加盟店様にもっとアステックペイントのファンになっていただきたい
  • 会議終了後に、加盟店様に様々なアステックペイントの塗料を「もっと使いたい」という気持ちになっていただきたい

 

ご参加いただく加盟店様が実現したいと考えていること

  • 忙しい中、わざわざ行くので、時間の無駄にだけはしたくない
  • 導入可能な新しい商品があれば良い
  • 全国で成功している他社の営業ノウハウや情報がほしい
  • 全国の同業他社との接点や刺激がほしい

とはいえ、明文化した上記の目標を達成するだけでは不十分であろう。おそらく、目標を達成すれば、会議はそれなりに成功したように見え、少なくとも会議にご参加いただいた加盟店様からの不満はない状態にもっていくことはできるに違いない。しかしながら、そのレベルであれば、加盟店の皆様にまた来年わざわざ時間を割いて、大阪まで新幹線に乗って来ようと思っていただけるのか、私は疑問に思っている。

今回、年間表彰を受賞し、登壇された加盟店の経営者の方々のスピーチを聞いていると、「アステックペイントの成長と共に自社の成長もあった」「アステックペイントの営業マンに支えられ、この壇上に立てた」「いつも高いモチベーションと刺激をもらえている」などの声をいただいた。おそらく、全国加盟店会議では、新商品のための情報収集や、営業ノウハウの獲得などの短期的な目に見える成果だけではなく、目には見えにくいかもしれないが、経営において最も重要となる経営者のモチベーションアップに大きく貢献することが重要なのであろうと思った。

アステックペイント全国加盟店会議を開催し続けて十数年経つが、どんなにレベルの高い会議を開催しても、翌年はそれが当たり前になる。当たり前になると、前年と同じことをしていても、ご参加いただく加盟店様は飽きてしまう。それゆえに毎年レベルを上げ続けなければならない。「我々アステックペイントが実現したいと考えていること」「ご参加いただく加盟店様が実現したいと考えていること」「経営者のモチベーションアップ」、そして会議運営等、すべてを毎年レベルアップしながら、来年も一名でも多くの皆様にお越しいただけるよう、今から準備をしていきたいと思っている。

糖質制限からの妄想

2017年1月24日 at 4:33 PM

<2017年1月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

昨年は不摂生な生活が続いたため、健康第一の2017年にしようと誓い、年末年始はデトックスやダイエットなどに精進するとともに、多くの関連書籍を読んでみた。自身の経験上、有効なダイエットが糖質制限であることは間違いないと思うところもあり、特に糖質制限にまつわる書籍は読破した。

最近の新しい考え方の一つに、「糖質は百害あって一利なし」というものがあるようだ。その考え方によると、身体を太らせる原因は、脂質でもカロリーでもなく、糖質であり、糖質さえ摂取しなければ太ることはないとのこと。さらに言うと、現代の病気で、治療が難しいと言われる、がん・高血圧症・糖尿病・脳卒中・動脈硬化・アルツハイマー、さらにはうつ病までもが、原因は糖質にあり、糖質を抜くだけでそのほとんどが改善されることは医学的にも認められているという。ただし、日本医学会では様々なしがらみのある中で積極的には承認されていないようだ。

糖質は、砂糖や果物以外では、ご飯、パン、麺類などの炭水化物に多く含まれる。そしてこれらの炭水化物は単なるでんぷんの塊であって、人間にとって全く栄養はなく、食べるだけで肥満になるばかりか、様々な病気の原因の元凶でもあるのだ。

とはいえ、糖質から分解されるブドウ糖は、脳の栄養として必要なものではないかと思われる方も多いのではないだろうか。しかし実は、元来人間は、ブドウ糖ではなく、ケトン体という体内で製造される物質を脳の栄養としていたらしい。文明の発展と共に農作が生まれ、安定的に穀物を食べ、必要以上の糖質を摂取するようになり、ケトン体に取って代わって、ブドウ糖が脳の栄養を担うようになったのだ。その結果として、必要以上のブドウ糖が肥満や様々な病気を引き起こしているわけで、糖質は人間にとって、まさに百害あって一利なしである。

日本の歴史を振り返ってみると、縄文時代は狩猟採集が中心で、糖質といえばドングリなどで、摂取量はかなり限定されていたはずである。弥生時代には農作がはじまり、自然を破壊して、人工的に田んぼや畑を作り、大量の穀物が生産されるようになる。食文化は一変し、人口も増大した。そして、現在。巡り巡って、世界人口は今や70億人超と爆発的に増えている。昔はなかった様々な病気も生まれ、地球は持続可能な社会ではなく、崩壊の方向を向いているようにすら感じる。糖質は、人間だけでなく、地球にとっても害のようである。

糖質を食べない生活をすることは、縄文時代の生活のように自然と共生し、持続可能な社会に戻ることを意味するのではないかと思った。縄文時代は、農作をせずとも、争うことなく大規模な人口を維持できており、人々は芸術的な土器をつくり、装飾あふれる服装を身に着け、持続可能な豊かな社会を実現していた世界でも珍しい時代であった。

「こんな社会もいいな」と、ダイエット目的で糖質制限の本を読んでから、私の妄想もかなり膨らんでしまった。

世界の輸出依存度から読み解く、未来のあるべき姿

2016年12月21日 at 4:24 PM

<2016年12月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

最近読んだ本で、あるデータを目にした。私にとってはちょっとした驚きであった。

《 世界の輸出依存度 》

日本11.4%、韓国43.4%、シンガポール151.8%、タイ57.5%、中国24.5%、
オランダ54.3%、ドイツ33.6%、ロシア22.4%

上記は、世界の輸出依存度のデータである。輸出依存度とはGDP(国内総生産)に対する
輸出額の比率であるが、日本が世界的に見て圧倒的に少ないことに非常に驚いた。日本経済は、世界との貿易に依存しており、これから景気を回復していくためには貿易依存から脱却して、内需大国にならなければならないという認識があった。しかし、上記データを見て、今までの認識は全くのデタラメだったのだと思った。

先進国の中で、日本の輸出依存度は、7.5%のアメリカに次ぐくらいの低さとなる。アメリカは世界の基軸通貨であるドルを自国で発行できるため、お金をドンドン刷って、世界中からモノを買いまくり、世界の消費大国としてその影響力を発揮しているが、日本は資源も何もなく、モノを世界に売ってドルを稼がなければ食べていけない国である。しかし、2011年より日本は長く貿易赤字であったにもかかわらず(最近でこそ貿易黒字になっているが)、日本全体であまり危機感がなかったように思える。

その理由を紐解くために、日本の輸出依存度をさらに調べると、高度経済成長期の時でさえ、輸出依存度は10%前後であり、最高に高まったのはリーマンショック前の2007年の15.6%であった。つまり、日本経済は輸出で経済大国になってきたというイメージがあるが、実は、内需拡大によって世界でも有数の経済大国になってきたというのが事実なのである。

これから迎える人口減による経済縮小を鑑みたとき、世界マーケットを対象としたビジネスの比率が高ければ、国内事情による影響を減らすことができるのであろうが、内需に依存している日本経済は人口減によるインパクトに直撃することになる。既にあらゆる産業が成熟している、高齢者の人口比率が高くなっている、人口は急激に減ってきているという事実を考えるだけでも、日本経済の内需がこれから拡大していくとは到底思えない。やはり未来を見据え、国頼りではなく、自助努力および仲間と力を合わせて自分たちを守っていくことが、今後ますます求められていくに違いない。