ピンチはチャンス!

2015年7月2日 at 3:25 PM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

「ピンチはチャンス」とはよく耳にする言葉だが、
ようやくこの意味がわかりかけてきたような気がする。

アステックペイントを創業して、当初は多少苦しみながらも、
過去、毎年順調に成長してこられた。
私にとっての成長とは、前年比130%アップであり、
130%成長にこだわりを持っていた。
120%成長であれば、現在取り組んでいることを
もっと一生懸命やれば到達できる数字であり、
社内や業務を変革せずに達成できる。
しかしながら140%成長を求めると、
当然あらゆることの変革が必要になり、
社内体制や品質がその成長に付いてこられなくなるため、
様々な問題が生じるという感覚があった。
だから130%であった。
常に自らの変革を、スピード感をもって続けながら、
社内体制や品質を維持できるギリギリの境界線という結論であった。

そして、過去8年ほどは毎年ほぼ130%アップを維持してきた。
しかし、2014年は消費税の増税以降、急激に売上が落ち込み、
2014年度は110%成長という結果になってしまった。
その時、まだ私の中では消費税という外的要因が問題であるという油断があり、
成長が落ち込んできた理由には、
当社の内的要因にもっと大きな原因がある、
ということに気づくのにかなりの時間を要してしまった。
その結果、あらゆる構造的な問題に手を付けることが後手に回ってしまい、
2015年4月の段階で2015年度は約105%成長見込みという結果になった。

当社にとって、創業以来のピンチである。
しかしこのピンチがきっかけとなり、あらゆることに手を付け始めた。
かなり深い構造の部分にまで手を付けることができ、
会社全体を大きく変革することができた。
おそらく、今年度は105%成長を120%成長までに回復することはできるであろう。
2016年に130%成長の路線に戻せる体制が年内には出来上がる。
何よりも今回のピンチのお陰で、かなり深い構造変革を行なった結果、
今後5年間成長が維持できるだけのビジネスモデルを再構築できた。
順調に成長し続けたら、ここまで大きく変革はできなかったであろう。

「ピンチはチャンス」。
この意味を何となく実感できてきた