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全社員に送った社長メッセージ(一部抜粋)

2020年3月31日 at 3:19 PM

<2020年3月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

新型コロナウイルスの感染拡大という有事の事態だからこそ、目の前の困難な話だけではなく、アフターコロナ(新型コロナウイルスを経験した世界における、新しいビジネスや社会のあり方)のイメージを社員に伝えるのは大切だと思い、3月3日に全社員へメッセージを送った。
今回、恥ずかしながらも、そのメッセージを一部抜粋してご紹介したい。

危機をチャンスに変える

先日、「新型コロナウイルス感染拡大に関する対策」をお送りました。自らの身を守り、社内で絶対に感染させないために高い意識を持って取り組んでください。今回の新型コロナウイルスの件で、社会全体がかなり不安定になり、景気にも大きく影響を及ぼすことは間違いありません。しかし、この危機に立ち向かいチャンスに変えた企業が、今後大きく成長することも間違いありません。今回、我々はなぜこの危機をチャンスに変えることができるのか、現時点での私の考えを皆さんにお伝えします。
幸いにして、我々はすでに以下の3 点の取り組みを開始しており、危機をチャンスに変えるための準備が整っています。

1.「訪問せずして売上を伸ばす仕組み」への取り組み
アステックペイントは「訪問せずに売上を伸ばす仕組み」をテーマとして、1年前から動いてきました。(中略)2020 年には「訪問せずに売上を上げる仕組み」の一つの形としてインサイドセールス部が立ち上がり、今後この動きはさらに加速していきます。

2.「営業支援のWEB移行」への取り組み
プロタイムズでも、1年前から営業マン研修やすまいるさん*研修などをWEBに移行させる動きを始めていました。すまいるさん研修では、すでに素晴らしい成果をあげ、(中略)WEB 会議の実施によりもっと数多くの加盟店と高い頻度で接点を持つことで、営業支援の質も向上させることができるでしょう。

3.「組織の一体化:グループ3社統合」への取り組み
今年にはアステックペイントグループ3社が統合し、全員が一致団結して、この危機を乗り越えられる環境ができています。(中略)「組織の一体化」ができた我々なら、弱みをお互いにカバーしあい、強みをさらに発揮する強い組織になることでしょう。

今回、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業は営業活動を大幅に削減しています。しかし、我々は「訪問を大幅に減らしても、営業活動を強化できる手段の準備」が整っています。すなわち他社ができないことを、我々はすでにできる状態であり、競合他社が準備している間に、我々はもっと様々な先手を打ち続けられるポジションを得ています。(中略)社内体制や日々の活動において、全ての部署は変革を求められることになりますが、我々の次のステージに向けて、ぜひとも積極的に取り組んで欲しいと願っています。
新型コロナウイルスの騒動が治まる頃、我々は「違う景色が見えている」というイメージを私は持っています。

*すまいるさん … 塗装工事が円滑に進むよう営業や職人のサポートを行なうスタッフ(プロタイムズでの呼称)。

アステックペイント20周年記念式典での挨拶

2020年2月29日 at 2:32 PM

<2020年2月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

2020年、アステックペイントは20周年を迎えることができました。
全ては塗装業界と、アステックペイント加盟店の皆様のおかげと実感しています。
アステックペイントグループ全社員および関係者を代表して、皆様に御礼申し上げます。

創業は私が30歳の時、3名での独立でした。
ド素人であった30歳の私がオーストラリア製の塗料を日本中で売り歩いており、「ただのバカ」という扱いをされていました。そんな時に、救いの手を差し伸べてくださったのは塗装会社の社長の方々でした。
それから、本当に僅かながらも、アステックペイントの加盟店様を全国で少しずつ増やすことができました。

ド素人の私をイチから教育してくださったのは、アステックペイントの加盟店様でした。
何のお役にも立てませんでしたが、がむしゃらの私の姿を見て応援してくれました。
当社が洪水で多くの商品が水に浸かり、またオーストラリア工場が火事で、塗料の出荷ができなくなった時もありました。一瞬、「こうして会社は倒産していくんだ」と思いました。そのような時も、精神的に支えてくださったのは、アステックペイントの加盟店の皆様でした。

一部の商品に不具合を起こし、加盟店の皆様には、本当にご迷惑をおかけしました。大変、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そして、当社は企業存続の危機にまで陥りました。
皆様から厳しいお言葉もたくさんいただきました。それでも、取引を継続していただき、我々が存続できている今があります。全て加盟店の皆様のおかげです。

私個人も会社も成長してこれました。「自分の力で成長できた」と、一言も言えないくらい、皆様から助けられ今があります。全ては、この業界に救われ、皆様から助けられ、成長させていただき、皆様のおかげで生かされていると心より実感しています。

創業からの20年間を振り返ると、チャレンジと失敗の連続でした。しかし、多くのチャレンジと失敗が我々を強くしてくれました。また、未来に向けて成長するための多くの目に見えない資産を蓄積することもできました。

我々は、まだまだこれからも成長していきます。

成長と共に、我々にはこの業界で果たさなければならない使命があると思っています。
それは、まず皆様への恩返しです。皆様の課題解決に微力ながら関わらせていただき、これからも共に成長していきたい。
そして、業界の課題解決を皆様と共に挑戦していきたいと思っています。

この度は、20周年記念式典にお越しいただき、誠にありがとうございました。
重ねて、全社員を代表して皆様に御礼申し上げます。

株式会社アステックペイントジャパン
代表取締役 菅原 徹

2020年の日本社会を考える

2020年1月31日 at 3:35 PM

<2020年1月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

2020年の日本社会の流れとして、以下のようなことが考えられる。

1. オリンピック終焉による景気の冷え込み
  これは、どの開催国でも例外なく起きている。
  ただ日本国内での建設需要においては、オリンピックに向けて計画された大型プロジェク
  トが人手不足により未完工のまま数多く残っているため、急激な冷え込みは感じられない
  だろう。

2. 時間外労働の上限規制による残業代カットの影響
  働き方改革の一環として、2019 年4 月より大企業に適応されていた「時間外労働の上限
  規制」が、2020 年4 月より中小企業を含めた全ての企業(一部除く)に適応される。
  「残業規制」と言うと聞こえは良いが、時間外労働による残業代を住宅ローンや教育費に
  組み込んでいる家庭も多く、この半強制的な規制による日本社会全体の実質的な賃金カ
  ットは約4~5兆円と試算されている。
  2%ほどの消費増税と同等の影響と考えると、社会全体に大きな影響が出るだろう。

3. 消費増税(8%→10%)の影響
  昨年10 月に施行された消費増税は、実質的に今年が最も影響してくるだろう。これまでの
  消費増税は景気が上向いている時に施行されたが、今回は消費者態度指数、景気動向指数
  ともに近年最低を記録し景気が低迷している最中に施行されている。
  過去の消費増税以上の影響があるかもしれない。

4. 米中貿易戦争の長期化による影響
  経済大国のツートップが経済戦争を行なっており、その長期化が見込まれている。企業収
  益への影響は確実に出てくるはずで、日本企業への影響はこれから本格化するだろう。

上記以外にも、国内外での様々な悪条件を考えてみると、2020年に明るい未来がやって来るようには到底思えない。
しかしながら、このような社会の流れは、自社・競合他社関係なく全ての企業に平等なはずである。それならば、外的環境を憂いるより、内的環境を変化させる努力を行なうべきだろう。消費増税や米中貿易戦争のような外的環境を心配しても、結局何もできず何も変えられない。内的環境であれば、自社努力で変革させることができる。外的環境の変化にあわせて内的環境を変化させることで、影響を無くすことも不可能ではない。内的環境を変化させている間に競合他社が淘汰されていくことを想定して、さらなる次のステップを想像するのも楽しいと思う。
結局は、自社のビジョンをしっかり見据え、やるべきことを粛々と行なっていく企業が生き残ることになるだろう。