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Amazon、ついに塗り替えサービスの提供スタート

2015年12月1日 at 1:38 PM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

2015年12月、Amazonがついにリフォームストアにて
塗り替えサービスを提供することとなった。
顧客満足世界一を掲げるAmazonである。
どのような展開か?業界では非常に注目されることとなるであろう。

今回のAmazonのサービスは、
今までの業界の常識を根底から覆す内容となる。
業界の常識とは、お客様から問い合わせをいただいた後、
現場調査を行ない、再訪して見積りを提出、
商談にて契約を行なうという流れのことである。
この流れがAmazonでは全く異なる。
お客様はリフォームストアにある塗り替えサービスの内容を見て、
納得してホームページ上で注文までできる仕組みとなっている。
リフォームストアで販売される商品は
究極の定額パッケージ商品であり、
今までの常識では考えられない展開となる。

我々はAmazonがIT企業という理由で、
この展開を否定すべきではないと思う。
なぜなら時代は大きく変化しているからである。
現在のリフォーム市場の顧客はほとんどが
団塊世代を中心としたシニアであることは間違いない。
団塊世代は、どの世代よりもお金持ちであり、
良いモノには価値を感じてお金を出す世代である。
しかしながら、金融資産を多く持ち、
人口が最も多い団塊世代の平均年齢は65歳を超えてきている。
2020年以降、多くの団塊世代が市場から
段階的に消滅していくことは止められない流れである。
そして次の世代は現在の50代が中心となる。
次の世代は、ローコスト住宅の中心世代であり、
住宅ローンを70歳まで抱え、人口も極端に減る世代となる。
例え良いモノで欲しくても、お金が出せない世代となる。

世代交代が始まるタイミングで
Amazonが参入してくることは偶然ではないかもしれない。
現在の住宅リフォーム市場の顧客は、
大変有り難い世界最高の優良顧客であることを再認識するとともに、
次世代が中心となるマーケットは全く違う世界になることを
覚悟しておかなければならない。
そして、次世代に向けたサービスの大きなヒントがAmazonの展開にあるかもしれない。

大きな変革期を迎える塗装市場

2015年10月28日 at 4:42 PM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

9 月、10 月と、全国の多くの加盟店様を訪問してきた。

市場動向のスピードの早さには、改めて驚かされることばかりである。
住宅リフォームの塗装市場を改めて眺めると、
やはり大きな変革の時期なのであろう。
Amazon も一般リフォームだけでなく、
年内には塗装市場にも参入するとのこと。
全国に膨大な店舗を構え抜群の集客を誇るホームセンターも
住宅リフォームに益々本気になっている。
当然、塗装にも力を入れていくだろう。
ハウスメーカーも新築が減少していく中で、
リフォームには本気の本気で取り組んでくることも間違いない。
しかしながら、住宅リフォーム市場の成長はピークを迎え、
しばらくは現状維持を続けるが、近い将来は確実に衰退へと向かっていく。
本当に厳しい時代に入るのであろうと実感するばかりである。

ホームセンターやハウスメーカーの大手が、
今後も巨大な資本を投入しながら
成熟したリフォームマーケットを開拓していく中で、
今までのメインプレイヤーであったはずの地場総合リフォーム会社、
元請け塗装会社、訪問販売会社などは、
確実に小さくなっていくパイの奪い合いをしていくことになる。
その兆候は既に見え始めているように感じる。
一部の勝ち組と大多数の負け組の境界線が鮮明になってきたようである。

元請け塗装会社は、負け組になれば当然、市場から撤退させられ、
安請けの下請けに甘んじていく運命を辿ることになるであろう。
では、勝ち組になったからといって安泰な時代を迎えられるかというと、
そういうわけではなさそうだ。
比較的、小規模が中心の元請け塗装会社が勝ち組になったからといって、
成長路線を謳歌できるとは言い切れない。
なぜならば、元請け塗装会社の多くが、
どこかで営業と職人の採用という高い壁にぶち当たることになるからである。
そもそも会社は営業と職人の数に比例してしか、成長していくことができない。
そして大手に立ち向かい、勝ち組になるためには、
営業体制と工事体制を整え、会社を成長させていくしかないのである。
しかし、成長路線に乗れなければ、
いずれ負け組に転じることも十分あることも承知しながら、
多くの会社が人員を増やすことに抵抗感があるようだ。

営業を採用することに躊躇する原因は、
今の売上がたまたまできた数字であって、
今後も通用するビジネスモデルになっていないことへの不安なのであろう。
職人の採用は、さらに複雑で、季節変動の上下幅があるために、
職人を抱えることのリスクを乗り越えられないようである。
しかしながら、これらの課題を乗り越えない限りは、
本当の意味で勝ち組にはなれない。
勝ち組の一つの条件は、地域一番店になることである。
すなわち、ある一定の規模の営業と工事体制が整っていることである。
そして、今後の勝ち組は同業者との戦いではなく、大手との戦いになっていく。
あまりゆっくりしている時間はないはずだ。

顧客満足を100%に近づけるために

2015年9月30日 at 5:05 PM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

創業から15年が経ち、塗料の進化と共に、我々の組織も成長と進化を続けてきた。
自社組織の成長に対して、やるべきことは明確である。
会社のビジョンを掲げ、社員一人ひとりの成長をサポートし、
また社員の働きやすい環境をつくることで多くは実現することができるので、
非常にわかりやすいと言える。
しかし、顧客満足に対する進化は、そう簡単にはいかない。
顧客ニーズは日々変化するため、
その変動幅やスピードに付いていくのは極めて難しい。
さらに、商品力、販売体制、サービス力、社員の人間力、
様々なことに手を打ち続けなければならない。
原則として、全てを進化させ続けなければ、
結局、顧客満足が上がることはないというのが実感である。

創業15年を迎え、顧客満足をさらに上げようと考えたときに、
塗料メーカーとして根幹となる商品力と商品品質を除くと、
今、加盟店様からは「販売体制」のあり方を
もっと明確にしてほしいという要望があると思っている。
アステックペイントグループの中にプロタイムズという組織と
アステックペイントの加盟店制度がある。
加盟店様は現在全国で700社近くになり、
一部の地域では差別化塗料であるはずのアステックペイントが
日々バッティングするという現状も耳にする。
一方、アステックペイント塗料の売上は建築塗料市場の中で
数%シェアということを考えると、我々の売上をさらに上げ、
我々の体力を付けなければ、この市場で戦っていくことができず、
結局、顧客満足に繋がる活動は充分にできなくなる。

2015年より販売体制を一部変更してきた。
シリコンやフッ素のような汎用塗料は、登録店という制度を設け、
希望する塗装会社全てに販売できるようになった。
その分、EC-2000F のような差別化塗料は、
バッティングしないよう販売制限をもっと強化し、
さらに顧客満足が高まるような取組みもスタートさせている。

全ての顧客に対して100%満足を実現することは不可能かもしれない。
しかし、近づけることへの努力はしなければならない。
我々の商品力とサービス力の全てを進化させ続けながら、
全顧客の100%満足に近づける努力をしていくことが、
結局は我々が果たさなければならない使命であろうと
つくづく思っている。