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アステックパートナーズクラブ開催 in バンコク

2016年3月1日 at 10:35 AM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

2016年2月3日~7日、
バンコクでアステックパートナーズクラブを開催した。
アステックペイントの塗料を1,000万円以上
ご購入いただいている加盟店様によるパートナーズクラブでは、
年3回会議を開催している。
その内1回はバンコクでの開催となっている。

例年、バンコクでのパートナーズクラブへの参加者は10名弱だが、
今年は13名の皆様にご参加いただいた。
売上をガンガン上げている地元有力企業の社長が集まるのだから、
穏やかに終わるわけがない。
今回のテーマは、『塗装職人のモチベーションアップ』
『外国人研修生の採用と教育』『安全大会の運営』の3つ。
参加者の皆様から発表いただき、質疑応答も活発な、有意義な会となった。
『外国人研修生の採用と教育』もテーマの一つであったため、
タイ人の塗装職人とのランチの時間も設け、
日系企業であるアステックペイントの塗装職人として
働くことについての感想や想いを聞いてみた。
タイでは、塗装職人の安全は確保されていないことが多い。
そのため、安全対策がきちんと行なわれているだけでなく、
エアレスや高圧洗浄機など、供給される最新機械を使って施工できることに喜びを感じ、
さらに自らの施工技術を上げ、プライドをもって働けることを喜んでいるようであった。
多くの質問も飛び交い、普段聞くことのできない塗装職人の本音が聞け、
私も大変刺激になった。

数年にわたりパートナーズクラブにご参加いただいている経営者がほとんどのため、
お互いのことはよく知っている間柄ではあるが、
バンコクでのパートナーズクラブに参加すると、
その距離は格段に縮まる。
異国の地で、かつ物価の安さも手伝って、
毎晩のように豪華で美味しい食事と大量のお酒を一緒にくみ交わし、
約4日間、朝から晩まで時間を共有する中で、
普段はなかなか見えないお互いの本来の姿を見ることができ、
その中で生まれる会話に多くの学びと刺激があるようだ。

経営者の気持ちに化学反応を起こさせる環境が、
バンコクでのパートナーズクラブの醍醐味だと思う。
ビジネス上の表面的な情報交換より、遥かに価値がある経験であり、
アステックペイントを設立してから様々な会議を企画してきたが、
バンコクでのパートナーズクラブを上回る会議は存在していなかったと思う。
来年の年初のバンコクでのパートナーズクラブが今から楽しみである。

加盟店様からご指摘いただいた弊社の課題

2016年1月27日 at 4:55 PM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

先日、ある加盟店の社長より直接ご指摘をいただいた。
それは弊社のスタッフの“電話の声が小さくて、元気がない”という内容であった。
とても恥ずかしいと感じたのが率直な感想であった。
同時にそのようなご指摘が本当に有り難く、
ご指摘は加盟店の皆様より応援をいただいている証拠でもあることを改めて実感し、
その期待にしっかり応えたいという気持ちが一層高まってきたのも事実であった。

このことについて、私なりに考えてみた。
「声が小さく、元気がない」という事象の背景には、
私の目には見えていない、潜在的なあらゆる問題が
多数起きていたのであろうということが想像できる。
そして、その多数の問題こそが、弊社の解決すべき様々な課題でもあると思っている。

それでは、目に見えてない課題も含めて、
様々な課題を根本から解決するために何ができるだろうか。
昨年、他の部署であるが、業務上のミスに対して、加盟店様よりご指摘をいただいた。
その際、対応の悪さにより、加盟店様をさらにひどく不快にさせてしまったことがあった。
その時から、弊社の顧客に対する姿勢や取り組みにこそ、
問題があるのではないかと思うようになった。
そして私の中で、一つのテーマについて考えるようになった。
それは「顧客を全ての中心においているか」ということである。

一昔は、このようなテーマについて色々議論したことがあった。
しかし、今や「顧客を全ての中心におく」という思想が
少しずつ薄れてきているように感じており、
このことが根本的原因ではないかと思っている。
少し私の行動が遅れてしまったが、今回は特定の人員や部署だけではなく、
全社員を巻き込み、「顧客を全ての中心におく」というテーマを
徹底的に浸透させるための取り組みをいち早く実行していきたい。

今回のテーマは、早急に、劇的に改善したいと考えている。
経費削減等のテーマはどちらかというと後ろ向きの活動になりがちであるが、
今回のテーマは、前向きで効果が目に見えやすい。
そして全社員も喜んで取り組めるテーマである。

今回は、昨年から起きている弊社の問題点に対する対応の遅さ、
そして課題自体に自ら気付くことができていないことを反省すると共に、
加盟店の皆様よりご指摘いただけることに感謝し、
それを最高のエネルギーにして取り組んでいきたいと考えている。

アステックペイントタイランド設立3年目を迎えて

2015年12月22日 at 11:51 AM

<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

アステックペイントタイランドは設立3年目に突入した。
今年の9月末に第二期の決算を迎え、何とか黒字に転換することができた。
年商は日本円で1億円程度だが、
タイの物価に換算すると3億円程度の工事量をこなしていることになる。
正直に言うと、ホッとしている。
社長という立場の私が、日本での業務量を格段に減らして
バンコクに単身で乗り込み、その結果、バンコクで事業を失敗してしまっては、
社員および顧客に大きな影響があったと思う。

現在、バンコクには、膨大な数の日系企業が進出してきている。
バンコクだけでも日本人が約10万人以上住んでいると言われている。
日系企業の中でも製造業のバンコク進出は、
概ね成功している場合が多いようである。
製造業の進出はタイ政府からも歓迎されており、あらゆる優遇がある。
基本的には、日本で行なっている業務のコピーをタイで行ない、
さらに販売先も確保されていることが、その大きい要因であろう。
反面、それ以外の非製造業の日系企業は、90%が赤字と言われている。
非製造業の企業として、当社のような塗装業、
他にはコンサル、飲食、スパ、通信など
あらゆる業種の企業がバンコクに進出してきているが、
セールスやマーケティングにおいて、タイ国内では日本のコピーでは通じない部分も多く、
結果90%が赤字となっているようだ。

非製造業の日系企業の90%が赤字である要因をさらに探っていくと、
結局は「人」で苦労しているように感じる。
まずは、バンコクに派遣されてくる人材に
事業を海外で興すほどのエネルギーが足りていない。
また、タイ人スタッフの採用とそのマネージメントスキルを有する
日本人の中間管理職が全く不足している。
さらに日本でしか通用しない営業手法を行なっているなどの課題も感じられる。

海外の進出で重要となるのは、
いかに現地からの収益の比率を高めていくか、ということだと思う。
多くの企業は日系企業同士の取引となっている。
現在は、日系企業の進出が多いため、
日系企業を対象にしても売上を伸ばしていくことは可能かもしれない。
しかし、多くの企業がベトナムやミャンマーに
工場を移転し始めている現状を考えると、
日系企業だけの取引では売上は確実に頭打ちになる。
当社も現在は日系企業の工場塗装の売上が全体の95%を占めているが、
将来的には現地法人、もしくはマンションや住宅などの
現地からの受注を増やしていかなければ、長期にわたるビジネス展開は難しいであろう。

バンコク進出の3年目を迎えた2016年。
現地ローカルマーケット参入のテストマーケティングを行なっていこうと考えている。
そのために必要な社内体制および社員教育も今から準備し始めていきたい。