自身の成長を見つめる

2017年7月25日 at 9:45 AM

<2017年7月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

最近、自分にがっかりすることが多い。色々なことが空回りしているような感じだ。

会社の業績は日本もタイも悪くない。事業には明確なビジョンがあり、ビジョンの実現に向けてあらゆる手を打っており、未来が楽しみな程である。

にもかかわらず、自分にがっかりしているということは、上手くいっている周りの環境に私個人の成長が追い付いていない、ということなのであろう。社長の器で会社の規模が決まると聞いたことがある。もしかすると、私は自身の器の成長が止まっていることにストレスを感じているのかもしれない。このままでは、ビジョンへと近づくにつれ自分自身が押し潰されてしまうのではないかといった恐怖心さえ生まれてきそうな気がしている。

このような時は、本を読むに限る。本は裏切ることなく、必要なタイミングで必要なことを教えてくれる。
自身の成長が止まっているように感じたときには、Amazon や本屋で新しく買う本ではなく、自分の本棚に置いてある既に読んだことのある本から学ぶことが多い。以前読んだときには大して何も感じなかった内容が、今だからこそ心に突き刺さることも多々ある。

毎年、そこそこの数の本を買い、本棚に置いていく。そして、一年に一回程、段ボールにまとめて破棄することを繰り返し、捨てられない本だけが自然と本棚に残っている。

今回は、17年前のアステックペイント創業時に、サラリーマン時代にお世話になった社長からプレゼントしていただいた本を読み返してみた。今だからこそわかることが多々あり、創業時の原点に立ち返りながら、自身の反省点をあぶり出すこともできた。

アステックペイントタイランドを立ち上げてから、日本とバンコクを行き来することが多くなり、生活リズムを上手く作れず、本を読む時間が激減してしまった。自身の成長を止めないためにも、しっかりと本を読んでいこうと思う。

会社経営は、結局「人」が全て

2017年6月23日 at 5:05 PM

<2017年6月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

アステックペイントを創業して17年目を迎えるが、「会社経営で一番難しいことは何か」と尋ねられれば、迷うことなく、「人」と答えるであろう。

会社を経営していると、様々なことが発生する。次々と発生する事態に直面しながら「工場が火事になったり、洪水に見舞われたりして、会社が倒産するのではないか」といった、最悪の状況が頭をよぎることもあった。それでも、ほとんどのことは努力で解決できると信じ、結果的に乗り越えてこられた。

しかし、退職や信頼関係の崩壊、裏切り、事故など「人」に関することは、自らの努力が及ばないことも多い。会社に与える影響も多大で、精神的にも大変苦しい状況に追い込まれることもあった。ちょっとした一言が原因で、何年もかけて積み上げた信頼関係が一瞬で壊れ、取り返しのつかないことになってしまったこともある。それはなにも社員に限ったことではなく、取引先や海外の方々にも共通している。

会社を経営し、「人」と向き合うなかで、気をつけていることの一つに“ 世代間ギャップ”がある。

ベテラン経営者が若者を見て、「今の若者は…」と否定的な発言をすることがある。この発言は、自分の世代が正しくて、若い世代が劣っているという考えに基づいているのだろう。だがしかし、果たして、本当にそうなのだろうか。

折に触れて考えた結果、私は若者の価値観を正論、もしくは基準とすることが望ましい、と考えるようになった。私と若者の価値観が違う場合、私の価値観が古いのだと思うようにしている。若者にITで大きく後れを取っているのと同じように、価値観も遅れているのかもしれないと捉えて、私の古い価値観は決して押し付けないようにしている。社内基準も、可能な限り若者の価値観、言い換えるならば“社会の新しい価値観”に合わせる努力をするという方針にしている。

時代がもの凄いスピードで変化していることは間違いない。その最先端の流行や文化を当たり前に思い、使いこなしているのは若者たちである。その若者に価値観の基準を合わせることは、すなわち、時代に合わせて会社を変革させていることと同じであろう。そう考えると、「今の若者は…」といった余計なストレスを抱えることはなく、自らが変化するしかないと思えるようになり、とてもスッキリした気持ちになる。

アステックペイントタイランド4年目を迎えて

2017年5月24日 at 4:56 PM

<2017年5月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

アステックペイントタイランドを設立して4年目。タイで営業をスタートして丸3年が過ぎたことになる。コネクションなし、取引先なしの状態からはじめて、試行錯誤を重ねてきた結果、未だ少しの不安定さはあるものの、何とか事業として形になりつつある。

海外事業において最も難しく、それゆえに成功の鍵ともなるのは、人材マネージメントだと思う。ビジネスモデルや商品力は、海外の成功事例を持ち込むだけでも、すぐに優位に立つことができるだろう。しかし、実際に事業を運営するのは現地の人員であるため、マネージメントが上手くいかない限り事業が成功することはまずない。

ところで、そもそもタイへの進出を決めたのは、日本の大手製造業が、多数、タイへ進出していたことがきっかけだった。日本の大手製造業が海外へ進出すると、その子会社や部品メーカーなども一緒に進出することになるため、タイのバンコク近郊にも、膨大な数の日系大手製造業とその子会社や部品メーカーの工場が存在していた。しかしながら、工場の維持・管理ができる専門業者はほぼいない、ということに気づき、進出を決めたのだった。実際にバンコク近郊の工業団地を視察し、事業を立ち上げる環境が整っていると確信した。
そうして、アステックペイントタイランドは、日系製造工場向けの屋根・外壁の塗装工事を提案するところから事業をスタートすることとなった。

もちろん、タイ進出の狙いは、工場向けの塗装工事をすることだけではない。将来的には、タイ国内で塗料の製造拠点をつくり、タイで販売することを一つのゴールとして見据えている。その第一ステップとして、日系製造工場向けの塗装工事からはじめたのである。次のステップとしては、2018年を目処に、段階的に住宅塗装マーケットに参入したいと考えている。

タイは、富裕層と低所得者層がはっきり分かれており、中間層は極めて少ない。今後もその様相は変わらないと思っている。そして、おそらく発展途上国を脱することも非常に難しい状況と言えよう。近い未来に高齢化社会を迎えることが予測されており、厳しい未来が待っている。しかしながら、タイは富裕層の絶対的な人口が多いという側面もある。バンコク市内・郊外に、日本とは比較にならないような豪華な住宅が数多く建っている。そして、工場と同じく、住宅の維持・管理ができる専門業者は存在していない。

私の感覚では、2000年頃の日本の、ペイントハウスが一気に全国展開して、住宅塗装だけで売上が300億円を超えた時のような流れが、そろそろタイにも来ると思っている。その流れにしっかり乗るとともに、日本品質の塗装工事を提供し、タイのローカル会社に追随されないように今から準備をしていきたい。