アステックペイントタイランドについて

2020年6月30日 at 3:26 PM

<2020年6月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

 

3月中旬にタイ・ バンコクに移動してから、未だに日本に帰れない状況が続いている。

タイでは 3月26 日に緊急事態宣言が発令され、当初の期間は4月30日までであった。それか ら5 月末に延長され、6月から段階的に解除されてきた。ようや く7 月には日本に帰れると思っていたが、日本・タイ共に海外からの入国制限は解除されていないので、なかなか帰国する機会がない状態が続き、ついに3 ヶ月連続でタイに滞在していることとなった。

 

7年前にアステックペイントタイランドを設立して以来、毎月必ず日本とタイを往復していた。これまでのタイの最長滞在期間は3 週間だったので、3 ヶ月連続滞在は初めての経験となる。もっと遡ると、社会人になって約25 年間、飛行機で移動しない月などは無かったので、本当に珍しい体験をしている。

おかげさまで、昨年は激太りしてしまったが、この3 ヶ月間で運動に励み、約 7kgのダイエットに成功した。血圧も正常化し 、健康を取り戻すことができて本当に良かった。

 

また、 アステックペイントタイランドの仕事にがっつり張り付くことができた。昨年は 、プロタイムズの大幅な制度変更や、アステックペイントの20 周年なども重なり、日本の滞在を大幅に増やしていた。アステックペイントタイランドの社内の雰囲気や業績は決して良くなかったが、日本の会社経営を優先することで、規模が小さいアステックペイントタイランドの状況に対して見て見ぬ振りをしていたのかもしれない。下手に口を出しても結局はタイにいないことが多いので、あえて口を出さないということも多々あったように思う。

しかし今回 、全ての業務に細かく入り込むことで、様々な問題が起きていることを 初めて知ることとなった。あまりにも知識と経験が不足している診断員が勝手な建物診断と精度の悪い見積書作成を行ない 、教育されていない営業担当が商談を行なっている、さらに施工管理者があまり現場に行かず工事を収めていることなどが発覚して、数多くのクレームと赤字工事の山であることに気付いた。

 

この3 ヶ月間は 、毎日頭痛がするような日々であった。中小企業において社長が現場にいないことが、いかに致命的であるかを再度認識することができた。

今は、アステックペイントタイランドを創業した時の想いを思い出しながら、一つ一つの業務に丁寧に入り込み、社員一人ひとりとコミュニケーションの量を増やし、現在足りないことを一つずつ埋めるような作業を行なっている。社内の雰囲気が変わり、社内ルールも大幅に変更され、社員の士気が上がっていることを感じる。幸運にも 大きな工事を連続で受注できた。この流れでアステックペイントタイランドを力強い会社に変え、社員には懇親会の度に語ってい る「タイで最も大きい塗装会社になろう」を実現したいと思っている。

 

今回のように、今 後も私がタイに常時滞在することはできないので、タイでの私の命題となっている「マネージャー育成」に力を入れていくことが、これからの大きな課題となる。