アステックペイントジャパン全国加盟店会議を終えて

2019年2月28日 at 6:50 PM

<2019年2月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

15年以上実施してきた全国加盟店会議であるが、今回はこれまでと違う印象が残っている。その理由は、今回の方針転換によって、私自身、アステックペイントの経営者としての姿勢や、加盟店様に対する責任の感じ方が変わってきたからであろうと思う。

これまでは、塗料メーカーとして、他社塗料メーカーとの差別化に全神経を注ぎ、努力してきた。他社塗料メーカーが行なっていない営業支援や営業に関わる情報提供、加盟店様同士が交流できる場の提供、そして、本質的には他社塗料メーカーより良い塗料を提供し加盟店様に喜んでもらうことを責務としてきた。その結果、創業19年で全国1000社以上の会社に取引いただき、アステックペイントは大きく成長させていただいた。振り返ってみると、10年以上お付き合いをさせていただいている加盟店様も多く、立場は違えど、共に成長してきたのだと強く実感している。

そして今回、全国加盟店会議では、見えない未来に向けて、今後も加盟店様と共に成長していくために、「現場課題のソリューション型企業への転換」を宣言した。今後、塗料メーカーの枠組みを超えて、加盟店様との関わり方も変えていきたいと思っている。

住宅リフォーム市場規模は、近年約6兆円(年間)で横ばいで推移しており、既にピークを打っていると思われる。そして今後、人口の減少、(消費をけん引してきた)団塊世代の後期高齢化によって、住宅リフォームの市場規模が縮小
していくことは、まず間違いないだろう。そんな中、ハウスメーカー、家電量販店、ホームセンターなどの大手企業は、住宅リフォーム市場への参入をますます強化している。新築市場が約160万戸から約80万戸へ縮小する中で、多くの地場工務店は淘汰されてきた。同様のことが、住宅リフォーム市場でも起こることは想像に難くない。

加盟店様の成長なしに、我々の成長はない。そして何より、これまで共に成長してきた加盟店様と、今後も共に成長していきたいという想いから、塗料メーカーの枠組みを超えた方針転換を打ち出したのだと、改めて思っている。

今年度も、気を引き締めてしっかり取り組んでいきたい。そして、取り組みの成果を来年の創業20周年記念の場で皆様に発表し、共有したいと思っている。