「事業計画書」の重要性

2016年11月30日 at 1:31 PM

<2016年11月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

そろそろ2016年のフィニッシュを意識するとともに、2017年の準備を完了させなければ ならない時期である。

2017年の準備とは、「事業計画書」を完成させることである。 多くの塗装店の経営者と接点を持つなかで、難航している会社の共通点を考えてみると、

1.経営者が常に悩んでおり、考えが頻繁にぶれている

2.経営者の頭の中にある方向性が文章化されておらず、社員に全く伝わっていない

3.社員のやるべき仕事が明確になっていないために、いつもバタバタしている 等が挙げられる。

これらの共通点は、「事業計画書」を作るだけですべて解決できると思う。

事業計画書には、当然、売上目標や方針を示すことになるが、重要なのは「経営者も社員も、 全員が納得している数字や言葉になっているか」ということだと思う。

経営者が一人で考えて 作る事業計画書は、どうしても独りよがりの内容になり、まず社員には共感されない。誰も 文句は言わないかもしれないが、自身の想いや願望が入っていない計画書を本気で達成しよう と思う社員は少ないだろう。

当社では、1月から新しい期を迎えることになるが、9月より準備を始め、10月には幹部と 事業計画合宿を行ない、会社や各事業部の方針、そして売 上目標を決定する。

そして、 各事業部の責任者は、事業計画合宿で決定した方針や目標を達成するために、後日、部署内の 全員と徹底的に話し合い、来期の事業計画書が完成することとなる。

事業計画書の作成において重要なことは、「事業計画書に魂が吹き込まれているか」ということ に尽きると思っている。

経営者、幹部、全部員で議論し合い、全員が納得して出来上がった 事業計画書には魂が吹き込まれる。その結果、全員で目標を達成しようという意識が働く のである。

事業計画書の作成がいかに重要であるかは、言い尽くせないほどである。魂が吹き込まれた事業 計画書がない会社は、是非とも一度チャレンジしていただきたい。

魂の吹き込まれた事業計画書 が出来上がれば、経営者は迷うことが少なくなり、社員も喜んで突っ走るスーパー営業マンに 変わっていく。

そのうえで、経営者自らが暑苦しい程の情熱を放出し続ければ、もはや怖い ものはないだろう。