2011年を振り返って

2011年12月29日 at 10:52 PM

(アステックペイント会員向け会報誌12月号抜粋) 

 

2011年を振り返えっても、何があったのか挙げられない程色々な出来事があった一年だったと思う。
 
 まずは生涯忘れられない年として記憶される東北大震災が挙げられるが、その他には、世界的な動向として、リーマンショック以上の経済危機がヨーロッパで生まれ、いつ世界大恐慌に突入してもおかしく状況にある中で、タイでの洪水も未だに大きな影響を残している。
 約十万人以上の戦死者を出したイラク戦争が終焉を迎えた年だが、中東ではいつ新たな戦争が起きてもおかしくない状況でもある。そして、未だ戦時中である朝鮮半島での指導者が亡くなり、今後の朝鮮半島での動向は想像もつかない。

 

  余りにも大きな出来事が同時に起きた年でもあった為に、危機に対する感覚が鈍くなっていると思う。以前、ホテルで警報機が鳴っても他人事だと思い脱出しなかった宿泊者の多くが死んだ出来事があったが、危機感への感覚は来年こそは特に大切にしないといけないと思う。

  今の時代、世界中の全ての出来事は確実に身近に繋がっている。

 今までのように、遠い国の他人事で済ます事が出来た時代とは大きく異なっている。そして情報は洪水のように溢れている時代だが、自らに必要な真の情報は掴んでおかなければ、結局は危機感を感じられない状況に陥ってしまうであろう。

 今や超ローカルなリフォームや塗装工事においても、これだけインターネットに依存している業種であることを考えると、世界の動向が直接連動していると考えて間違いないであろう。

 すなわち、他の業界と同じようなスピードで時代の変化の波に晒されていくことになると思う。

 このようなことを考えると、塗装業界と言えども、世界の動向を把握しながら、自分にとっての真の情報を掴み、危機感を体感し、その時代の変化に対応し続けなければならない。

 そんな時代に、事業を継続していくのは明らかに困難ではあるが、その壁を乗り切れた企業だけが、他社とは圧倒的な差がつけられる立場になるであろう。そんなイメージを持ちながら、来年を迎えたいと思う。

 今年一年、何かとご支援頂き、誠に感謝申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。