ビジネスマンの最強仕事術

2018年1月25日 at 1:19 PM

<2018年1月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>

“毎朝同じ時間に起きて、毎晩同じ時間に寝るという規則正しいリズムで生活を送り、タバコやお酒はほどほどにして、多少の運動をすることが健康の秘訣”のような話をよく聞く。
規則正しいリズムで生活をしていると、仕事においても、集中力が増すなど、良い影響があることは間違いない。

しかし、私は真逆の生活を送ってしまっている。
最大の原因は、タイと日本の二重生活を送っていることにある。よく、こういった会話をすることがある。

 相手「日本とタイとの時差はどのくらいですか?」
  私「2時間なんですよ」
 相手「それなら、まだいいですね」
  私「そうですね」

しかし、この2時間が曲者なのである。そのことに気づくのに、3年かかった。例えば、タイから日本に戻ったとき、夜12時に寝ようと思っていたとする。しかし、日本では12時になっていても、タイ時間では10時のため、あまり眠くない。そのため、ついつい夜ふかしをしてしまう。そして、翌朝8時に会社に行こうと思うのだが、タイ時間ではまだ6時なのでかなり辛い、ということになる。この時差2時間が緩和される頃には、またタイに戻ることになる。そんな生活を4年以上、毎週もしくは隔週繰り返していると、生活リズムが崩れ、体のリズムも作れなくなってくる。数年前、上手く体のリズムが作れなくなり、全てが悪い方向に向かっているような感覚に陥り、自分自身に対する危機感を覚えたこともあった。

体のリズムが作れなくなって顕著に表れたのが、読書量の激減であった。緊急ではないけれど重要な時間として、本を読むためのリラックスした時間を捻出する習慣があると、一定数の本を読むことができる。
しかし、生活リズムが崩れがちな今、なかなかそういった習慣をつくることができていない。

そうは言っても、タイと日本の二重生活はしばらく続ける必要がある。そんな状況のなか、長い移動時間と、2時間という時差を克服する鍵は、「体力」にあるという結論に至った。
ビジネスマンの仕事術を3階層のヒエラルキー(ピラミッド型階層)で表現すると、底辺が「体力」、真ん中が「専門分野のスキルと経験」、頂点が「人格と想い」になるというような話を聞いたことがある。つまるところ「体力」が仕事の基礎であり、仕事の全てを支えている要素であると言うことだろう。

最近、体力づくりをはじめ、自分自身でも変化を感じている。今も決して規則正しい生活リズムではないが、体のリズムを崩してしまうなどの多くの悪影響を「体力」が消し去ってくれているような気がしている。

プロ野選手は、オフシーズンに、いかに走り込みをして体力をつけるかで、長いシーズン、活躍できるかどうかが決まると聞く。ビジネスマンとしてエンドレスに続く仕事に勝ち続けるためには、結局は「体力」なんだと、47歳になって改めて気づいた。