ある農夫の一日

2013年7月14日 at 8:41 PM
バンコクに移ってきて、早2週間近くが経つ。

ようやく身の回りのものの準備が整い、また生活環境もようやく慣れてきた感じがする。
日本にいた時との大きな違いにより、想像はしていたけど、やっぱりストレスに感じることがある。
それは、業務の進行についてである。
現在、日本では7つの事業部のそれぞれの会議参加して、
「あれ、どうなったの?・・・どうして?・・・
 いつまで・・・オッケー、じゃー頼むよ!・・・
 それ、おかしく無い?・・・
 もう一度考え直しみて・・・いいね・・・
 いいじゃん!」
みたいな感じで、沢山の懸案がスピード感もってこなされていく。
しかし、タイでは私一人。
何かやろうと思っても、なかなか前に進まない。何かやっていると、あれも、それも、そして何も終わらずに一日が終わってしまっている。
そのような日々を過ごしている内に、「ある農夫の一日」という文章を思い出した。
この文章は、当社の新卒の研修テキストにも入れており、新卒に教える内容なのに、社長である私がその罠に陥りそうになって危機感を感じた。
ある農夫の一日

「ある農夫が、朝早く起きて畑を耕そうとした。

ところが、トラクターの燃料がきれていたので
近くまで買いに行ってきた。
途中で、ブタに餌をやっていないことを思い出して
納屋に餌をとりに行った。
すると、ジャガイモが発芽しているのを発見した。
これはいけないと思い、
ジャガイモの芽を取っているうちに、
暖炉の薪が無くなっていることを思い出して
薪小屋へ足を運んだ。
薪をもって母屋へ向かっていると、
ニワトリの様子が変である。
どうも病気にかかったらしい。
とりあえず応急処置をほどこして、
薪を持って母屋にたどりついた頃には、
日がトップリとくれていた。

農夫は、ヤレヤレ何とせわしい一日であった
と思いながら、
いちばん大切な畑を耕すことができなかったことに
気がついたのは、床に入ってからであった。」
もう一度、気持ちを切り替えよう。
安倍首相の就任会見ではロケットスタートと表現していたが、私はタイの事業は「スロースタート」と決めているので、焦らず、ただ着実に一つ一つをこなして行こう。
先日、ついにTV会議システムが設置された。

LAN install.jpg

来週より、日本の会議に合流出来るのでちょっと嬉しい。

社員のエネルギーをもらって、またタイで頑張ろう。