ベトナムツアー

2012年3月21日 at 11:51 AM

  

3月16日から2泊4日という超過密なビジネスツアーに参加して、成長著しいベトナムを肌で感じてきた。

このツアーは、九州アジアビジネス協議会という九州大学ビジネススクールの教授が中心となり、福岡の経営者が会員となる協議会であり、今年はこれから成長が見込まれ、チャイナプラスワンという位置付けのベトナムへのビジネス視察ツアーが開催されたので、あまり関係ない立場でありましたが、見識を広げたいという想いで参加した。

ベトナムは、フランスの植民地化であったことの足跡と、急成長中の活気が交じり合う国であった。
 
おそらく、日本、韓国・台湾、シンガポール、そして中国等も全て同じ様なプロセスを経て、大国になったのであろう。
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訪問先は、まず現地日系企業の情報が集まるジェトロハノイに訪問し、現状のベトナムについてのレクチャーを受けた。
 

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その後から、TOTOなどの大手企業の工場や、中小企業の工場訪問、地元資本の工業団地、日系の物流企業と物流拠点となる港への視察など、盛り沢山のツアーであり、ビックリする程内容の濃いツアーであった。

 
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そして、夜の懇親会の場では、現地の駐在員も何人か参加頂き、色々現地情報も教えてもらった。そして刺激になったのは27歳から単身でベトナムに来て、日本人向けのフリーペーパーを発行する企業を創業し、たった一年で今やベトナムで一番となる17000部を発行する企業を作り上げた経営者も参加していた。彼とは夜中まで語り合った。

まだまだ未開の地であるベトナムに乗り込み、電気や水道設備も完備していない状態から一つ一つ作り上げる苦労は想像を絶するだろうと思うし、また日本企業はこのようにして戦後から世界で誇れる日本という国を作ってきたのであろうと思った。

今回訪問した企業の一つで昭和電工レアアースという、レアーアースという原料を作る企業の現地社長からの話を聞く機会があった。

 
 
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レアアースは現状中国にほぼ100%依存している現状で、脱中国を図るためにベトナムでレアアースの製造を行うために設立されている。鉱山開発まで予定されているこのプロジェクトは、政府の動向に左右される事業にもなるが、何よりも「国家の未来のため」という高い志を持ってベトナムに来ている心意気には感銘を受けた。


たまたま参加したビジネスツアーであったが、人生で最も衝撃を受けた旅行の一つになるであろう。