歴史を知ることは、未来へのモチベーションになる
<アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>
私はもともと、大量に本を読むタイプであった。
しかし、日本とバンコクを頻繁に行き来するような生活になってから、
隙間時間に本を読むリズムを上手くつくれず、読む本の量がかなり減ってきている。
その代わりに、スマートフォンでニュースや情報を収集する機会は増えたものの、
やはり幅広いが薄っぺらい情報に偏りがちであることは間違いない。
私は、一つのテーマを決めたら、同じテーマの本を何冊も買い込み、
色々な視点から情報を収集し理解するという本の読み方を好んでいる。
ジャンルは、ビジネス関連が多かったが、最近は歴史関連も多くなってきた。
なかでも縄文時代から平安時代辺りの歴史に関する本を好んで読んでいる。
最近になり考古学的に新しい発見があったようで、
私が学生の頃に学んできたこととかなり変わってきている。
本を読みながら、「やはり日本は凄いなあ」と改めて思うのは、
世界最古と言われているものが数多くあることだ。
縄文時代というと竪穴式住居に住んでいるなどの原始的な生活のイメージしかなかったが、
実際には世界でも最も古いと言われている縄文土器は
機能的にも芸術的にも非常に優れていたり、
自然を破壊して人工的に作り上げる農耕ではなく、
自然と共生しながら大きな集団で定住生活するライフスタイルを
世界で唯一作り上げていたりと、私が全く知らなかった文化や生活があったようだ。
縄文時代から平安時代にかけての、言わずと知れた
法隆寺や万葉集、紫式部などを思い浮べてみても、
現在の日本が先進国として位置付けられているように、
昔も進んだ国であったのだと感慨深くなる。
そして縄文時代から飛鳥時代ぐらいまでは、まだまだ解明されていない歴史的事実も多い。
邪馬台国の場所などは100年近く議論され続けており、
また、日本人が大切にする神道の起源なども未だよくわかっていないようだ。
こうした歴史的事実を自分なりに考えるだけでも、ワクワクしてくる。
ワクワクするような歴史の勉強は、「究極の自分探しの旅」と、
ある歴史学者が言っていたのが、納得であった。
アステックペイントも創業16年となる。考えてみると、たった16年の歴史であっても、
既に忘れ去られてしまった事実も多く、
創業時の想い、困難をどのように乗り越えてきたのか、どのようなきっかけで成長したのか、
誰がどのように貢献したのか、などは全く記録に残っていない。
これから50年、100年企業を目指すうえで、歴史をしっかり残していくことも、
未来の後継者および社員にとって、とても大切なことであり、
歴史を知ることは未来を作っていく
大きなモチベーションにもなるのであろうと実感し始めてきた。
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